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いまだ終息しない新型コロナウイルス。もし感染したら、医療保険って役に立つの?

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全世界で流行し、2021年1月現在、いまだ感染が終息する兆しが見えない新型コロナウイルス感染症。万が一にも自分が新型コロナウイルスに感染することを考えると、健康面ばかりでなく、治療費をはじめとしたお金のことも心配になりますよね。そこで、こちらの記事では、新型コロナウイルスに感染した場合の経済的なリスクや、その備えとなる医療保険の機能等について説明いたします。

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コラムサマリ
  • そもそも、新型コロナは医療保険の対象になるの?
  • 自分が感染してしまった時の経済的リスクは?
  • 医療保険には、病気による経済的リスクに備える機能もある?
  • コロナ禍をきっかけに、医療保険への加入を検討する人も?

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本文

そもそも、新型コロナは医療保険の対象になるの?

全世界で流行し、猛威を振るい続けている新型コロナウイルス。日本でも感染拡大の傾向にいまだ歯止めがかからず、多くの人々の生活に影響を与えています。

そうしたなかで、「新型コロナウイルスに感染したら、医療保険の対象となるのか?」と不安を抱えている人もいるかもしれません。

まず医療保険については、対象となることがほとんどです。

医療保険では、病気やケガで入院、手術等をした場合に、あらかじめ決められた保険金が支払われます。新型コロナウイルス感染症も病気(疾病)に違いありませんから、例えば治療目的で入院した際には、入院保険金の支払い対象となるのです。保険会社によっては、自宅で入院と同等の療養をする場合も「入院」として取り扱われ、同じく入院保険金を受け取れることになっています。また、万が一、重症化して、後遺障害や死亡に至れば、死亡保険金等も給付されます。

その一方で、新型コロナウイルス感染症の治療や入院にかかる費用には、国が負担してくれるものもあります。ここでは、実際にかかってしまった場合にかかる費用と保険の必要性について、見ていきましょう。

自分が感染してしまった時の経済的リスクは?

実は、新型コロナウイルス感染症は、国によって「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)」の「指定感染症」に定められているため、検査、診察、治療、入院等にかかる費用の自己負担は原則的にはありません。

よって、特に備えなければならないのは、収入が減ることへの経済的リスクに対してです。

新型コロナウイルス感染症にかかっても、症状が軽度の場合には、自宅療養が中心となり、その間は一切外出できません。そうなると、雇用形態等によっては収入が大幅に減ったり、失職したりする可能性があります。また、自宅療養の際には、食事にデリバリーサービスを利用せざるをえない等、医療費以外の出費が発生することも考えられるでしょう。

新型コロナウイルス感染症が流行し、さまざまな経済活動が制限されている現状では、多くの人が収入減のリスクと隣り合わせ、さらにもしかかってしまったら、そのリスクがさらに高まることになるのです。

医療保険には、病気による経済的リスクに備える機能もある?

医療保険は本来、医療機関に入院していなければ入院保険金の支払い対象となりません。しかし、新型コロナウイルス感染症の治療では、医療崩壊を防ぐ目的から、医師の指示によりホテル等の宿泊施設や自宅で療養する人も、特例的に入院保険金の支払い対象として取り扱われるものもあります。

また、新型コロナウイルス感染症の治療にかかる費用が自己負担でなくても、それとは関係なく、医療保険の保険金は支払われます。つまり、減った収入の補填や追加の支出に、これらの保険金を充てることも可能になるのです。医療保険のこうした機能についても、覚えておくとよいでしょう。

ただし、新型コロナウイルス感染症にかかって、医療保険を使う場合には、下記の点に注意してください。(詳細は、保険会社に問い合わせて確認しましょう。)

  • 保険会社に連絡し、医師の証明書等の必要書類を提出しなければならない。
  • 保険金の請求には時効があるため、できるだけ早く手続きを進めるようにする。
  • 契約内容によっては、保険金等の受け取りに所定の要件(入院日数等)を満たすことが必要となる場合がある。

コロナ禍をきっかけに、医療保険への加入を検討する人も?

なかには、この新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけに、医療保険への加入を検討している方もいるかもしれません。もちろん、医療保険は、新型コロナウイルス感染症ばかりでなく、さまざまな対象の病気、ケガに対して保障をしてくれるものです。

例えば、病気やケガで入院すると、一体どれくらいの費用がかかるのでしょうか。生命保険文化センターの「令和元年度 生活保障に関する調査<速報版>」によると、入院時の自己負担費用※の平均は208,000円。また、自己負担費用の総額を入院日数で割った1日あたりの自己負担費用※は、平均で23,300円となっています。入院している間、働けず、収入が減る可能性が高いことをふまえれば、実際にはこれ以上のお金が必要になってくると考えられます。

医療保険の特長は、加入したその時から必要な備えをすぐに確保できることです。加えて、今なら、新型コロナウイルス感染症への備えとしての役割も果たしてくれるでしょう。
最適な医療保険を選べば、いざという時の大きな支えになります。

ただし、さまざまな商品があり補償範囲も多岐にわたりますし、ご自身や家族のリスクと収入とのバランスによっても、最適な医療保険は変わってきます。何を選んでいいかわらかないという時は、まずは身近な保険代理店に自分にあっている医療保険とはどのようなものか相談してみるのもいいでしょう。

※ 治療費・食事代・差額ベッド代に加え、交通費(見舞いに来る家族の交通費も含む)や 衣類、日用品等を含む。高額療養費制度を利用した場合は利用後の金額。

以上

この記事の執筆協力

執筆者名

松浦 建二

執筆者プロフィール

2002年からFPとして主に医療保険やがん保険の基礎から、保険プランニングの仕方や、多様化した商品の解説、プロでも役立つ情報などを提供している。生命保険に関する相談、執筆、講演など多数。

募集文書管理番号
07E1-29A1-B20122-202102

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