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(実録)まさか自分が…?家族と一緒にがんと闘う

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国立がん研究センターの「がん統計」によれば、日本人の2人に1人が「がん」に罹患するといわれています。医療技術は日々進歩を遂げ、効果のある薬の開発が期待できます。がん対策については、罹患率減少、生存率向上、死亡率減少をめざし、取り組みが進んでいます。

このような状況のなかで、自分自身が「がん」と診断された場合、受け止めることができるのか、どうやって闘うのか想像ができないという声が多いのも事実です。一方で、今も「がん」と向き合い、闘い続けている方もいます。事例とともに、少しでも負担を抑える方法を考えてみましょう。

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コラムサマリ

★この記事は約5分で読めます。

  • がんと闘う事例
  • 自分ががんに罹患したらどうなるんだろう?
  • がんに備えて行っておきたいこと
本文

実録・「がん」と闘う事例その1

母、叔母が相次いで「がん」に罹患したことから33歳時にがん保険に加入したA子さんの事例を見てみましょう。

身内のがん闘病をみてきたA子さんは、家族のためにも備えておきたいと考え、がん保険に加入しました。加入したのは、女性疾病特約と払込免除特約付帯あり、再診断でも一時金が支払われるタイプのがん保険。加入時は周囲から“手厚すぎる”と思われたと言いますが、やがてA子さんは40歳で卵巣がんを発症。3年間がんと闘ったものの再発し、享年43歳でこの世を去ることになりました。

生前のA子さんは一人息子の育児に励んでおり、息子さんも誕生日パーティーやハロウィーン、クリスマスなどイベントを企画しては盛り上げてくれたと言います。A子さんも活動的で、こうしたイベントの席で食べることもお酒を飲むことも大好きでした。息子さんが成長し、中学受験に向けて学業に力を入れていたころ、A子さんはがん告知を受けました。A子さんは放射線治療を繰り返しながら、息子さんの受験に寄り添いました。

息子さんは希望校に合格を果たし、小学校の卒業式には病院からの許可を得て、A子さんは車椅子で参加しました。A子さんの友人は、たくましく成長した中学生の息子さんとショートカットで笑顔のA子さんの姿を見たのを最後に、半年後、突然の訃報が知らされたと言います。

生前のA子さんの「がん保険のおかげで医療費どころか塾代も学費分も問題ないのよ〜」と笑っていた声は悲しく残ります。しかし、がん保険に加入することで家族に経済的な心配だけはしたくない、させたくないという彼女の強い想いがあったからこそ、家計への影響を最小限に抑えることができたのではないでしょうか。

実録・「がん」と闘う事例その2

続けて、B夫さんの事例を紹介しましょう。

もともと、がん罹患率のニュースや「検診で早期発見を」といったテレビCMは知っていたものの、がんを自分ごととして捉えることはなかったというB夫さん。ただ、毎年の自治体からのがん検診は継続して受けていたと言います。

そしてB夫さんが45歳の頃。いつも通り「がん検診のお知らせ」が手元に届いたので、予約、受診し、結果を待つこともなく日々を過ごしていました。何気なく開封すると、「念のため再検査をすすめる」というメッセージが記載されていたそうです。再度の大学病院での検査後、医師との面談で「前立腺がんの疑い」との言葉ではじめて自分ごととして捉えたと言います。

そこから2週間後の「組織生検」までの日々、さらに2週間後の結果を聞くまで、生きた心地がしなかったようです。自覚症状もなく早期発見であれば治療方法にも選択肢が多くあり、完治する可能性は大きいと言います。たしかにその通りなのですが、「まさか自分が…」と思うと頭がいっぱいになり、やはり自身の死を連想せずにはいられなかったようです。

結果的に「前立腺がん」と診断され、手術・抗がん剤治療を経て、現在は経過観察中です。大学病院での生検結果を聞く面談時には妻が、入院時と手術時には妻と息子さんが交代で付き添ってくれたそうです。こうした家族の支えを通じて、徐々にがんを受け入れることができたというB夫さん。「がんと付き合っていくしかないと決めてからは前向きに生きられるようになった」と話します。

他人事ではいられない。自分が「がん」になったらどうなるのだろう?

国立がん研究センターの「最新がん統計(2018年)」によれば、日本人が一生のうちで「がん」と診断される確率は、男性65.0%、女性50.2%とされ、「2人に1人ががんになる」といわれています。そう考えると、かつてのB夫さんのように他人事ではいられないのかもしれません。

ただ医療技術は日々進歩していますし、効果があるとされる薬の開発や承認も進んでいます。実際に、性別や部位別に状況は異なりますが、生存率は向上しています。しかしながら、上記事例でもある通り、告知までの期間や治療方針が決まるまでは、精神的にも追いつめられることが多いようです。

「がん」と診断された際の心配事として、(1)お金のこと、(2)家族のこと、(3)将来のことなどがあげられます。子どもが小さい場合には、配偶者の働き方や有料サービスの手配など病気と闘ううえでの環境整備に時間や労力を使うことでしょう。親のサポートが得られればよいのですが、親が介護状態にあり、親世代も子世代も共倒れという事例もあります。

せめて、経済的な面で不安のないような体制づくりは備えておきたいものです。

「がん」に備えて行っておきたいこと

まずは、性別に関係なく健康診断やがん検診を定期的に受けましょう。女性の場合は、乳がんの早期発見として、入浴時などの自己触診は効果的と言われています。「しこり」や違和感ある場合には、躊躇なく婦人科への受診をおすすめします。

また日頃の生活においては、バランスのよい食生活や適度な運動を心がけることが健康増進につながります。反対に、喫煙や過度な飲酒は「がん」だけでなく、体の機能を害するおそれがありますので控えましょう。

経済的な面での対策としては、やはり「がん保険」への加入を検討しておきたいものです。がん保険は気になりつつも後回しにしがちですが、病気になってからでは、たとえ完治した後でも加入が難しくなります。

また、「がん保険」に加入している場合でも、定期的な見直しをおすすめします。日々進歩している医療技術とともに、保険の保障も進化します。入院日数の短期化、通院中心の治療への移行は、加入していても、役に立たない保険では意味がありません。2人に1人が罹患することをふまえたうえで、自分ごととして考えたいものです。備えについても自分ごととして検討することをおすすめします。

この記事の執筆協力

執筆者名

小林明子

執筆者プロフィール

証券会社、銀行、保険会社など金融機関での勤務を経て独立。相談・執筆・講師活動を展開。ひとりでも多くの人に、お金と向き合うことで、より豊かに自分らしく生きてほしい。ファイナンシャルプランナー(CFP©)ほか、相続診断士、整理収納アドバイザーとして、知識だけでない、さまざまな観点からのアドバイスとサポートが好評。

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